月:キカイジカケのトレード


(2005/09/26)

「損切りって何故必要なんでしょうか?そもそも、正しく損切りができれば儲かるようになるんですか?」 

「そうですねー。何故、損切りが必要なのかはとりあえず置いておいて、正しい損切りを実践していれば長期的には勝てるのかという質問からお答えすると、残念ながらNOですね。」 

「えー!?ちゃんと損切りできるようになっても儲からないといのでしょうか?」 

「はい、一応そういうことになりますけど…」 

「ちょっと待ってくださいーどの本を読んでも損切りは絶対に必要だって書いてあるじゃないですかー」 

「はい。損切りは間違いなく必要です。」 

「言っている意味がよくわからないんですがー?損切りしても儲からないのに損切りは必要ということ?」 

「すみません。正確に言えば損切りがどんなに上手くてもそれだけでは勝てないんです。以前お話ししたギャンブルの極意を思い出してください。そもそもの問題として投資方法そのものに僅かでも優位性がなければ、どんなに上手に損切りをしても長期的には勝つことができないんです。もしもきちんと損切りができても、損切りの数が多くなり、少しづつ資産を減らしてしまうことになってしまいます。」 

「そういえばそんなのがあったかな…。期待値が100%を超える勝負以外には決して手を出してはいけないということ・・・」 

「そのとおりです!期待値が100%を少しでも下回っていることを繰り返すと、たとえどんな資金管理を用いたとしても、生涯を通じて通算では絶対に勝つことはできないんです。これは余談ですが、期待値が100%を下回る勝負でも唯一、生涯の通算成績で勝てる可能性のある方法があります。正確に言えば一番負ける確率が低い方法と言ったほうがいいかもしれませんが…」 

「もったいぶらずに言ってよー」 

「仮にルーレットで勝負するとしましょう。そして、最初の1回目に全財産をつぎ込んで、赤か黒かにドン!と賭けるのです。ルーレットは赤か黒かのどちらかに賭けると、当たる確率は一見2分の1のようですが、実際には「0」と「00」という赤でも黒でもないものが紛れているため、2分の1よりも低い確率でしか当たりません。ということは、期待値が100%を下回るので、長期的には絶対に勝てないんですね。期待値というのはたくさん繰り返すほど確率どおりの結果に近づくのでしたよね。だから期待値の影響を受け難い方法、つまり、最初の一発目ですべての決着をつけるのが一番負ける確率が低いということになります。そして、もしも勝ったなら生涯二度と勝負をせずに勝ち逃げすることです。」 

「なるほどねーでも結局は勝つ確率が50%を上回ることはないんですねー」 

「そういうことですね!だから期待値が100%を下回るようなギャンブルはやらないのが一番です。特に宝くじなんかはギャンブルの中ではもっとも期待値が低いものの部類で、1億円を当てるためには平均すると2億〜2億5,000万円分も買う必要があるんです。もちろん、僅かな希望に夢を託したい人の気持ちまで否定するつもりはありませんが、少なくとも私なら、期待値が100%を超える勝負だけを選んで、コツコツと地道ではありますが確実に勝ち続ける方法を選びます。」 

「よくわかりましたー。それよりも損切りの話の続きをしてくれない?」 

「そうでしたねー。すみません、今週はこのくらいにして、続きは次の週にお願いします・・・」 

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