金:バブルのエピソード

(2005/12/23)

予算

先週のエクイティファイナンスのエピソードのときにもちょっと触れましたが、今回は「予算」のお話です。

昔から証券会社というと「ノルマ」がキツイといわれますが、社内では「ノルマ」という表現は使いません。「予算」とか「目標」といった前向きな表現を使います。単純に「数字」という時もありますー

しかし、言い方を変えても「ノルマ」であることに変わりはありません。

昔からよく証券マンのノルマがキツイと話題になりますが、実際は、証券マン個人だけがキツイノルマを負わされているわけではないのです。

どういうこと?

ココから先では敢えて「予算」をいう表現にさせてください。

証券マン個人の予算の前に、課の予算があります。課の予算の前に支店の予算、支店の予算の前には地区(首都圏とか関西とか・・・)そして、その前には、会社の予算すなわち企業業績目標があるのです。

証券会社も一企業です、それも上場している株式会社。そういった意味では高い目標予算を達成することが企業の存在価値、社会的使命となるわけです。

すなわち、証券マンひとりひとりの予算の積み重ねが証券会社の企業価値となるわけなのです。

具体的には?

これが厳しい。証券マン個人が、もし予算を達成できないとどういうことになるでしょうか?

証券マン個人の予算は、課の予算に基づいています。

仮にAさんという一人の証券マンが予算を達成できないとなると、Aさんの所属する課の予算を課の中の誰かが補わないといけません。

しかし、相場が悪い中、余裕のある商いをしているものなど誰もいません。そんな、甘い予算にはそもそもなっていないのです。みな自分の予算を達成するのに死に物狂いです。Aさん以外はみな100%の達成をしてきますが、100%を超えて予算を消化するものなど誰もいないのです。

そう、きっかり100%なんです。

すると、Aさんが予算未達成だと、Aさんの未達成分ちょうどその分だけ、そのまま課の予算未達成分となってしまうのです。

課の予算は、支店の予算に基づきます。Aさんの属する課が未達成ということになるとどうなるでしょう?

他の全ての課もAさんの課の営業マン同様予算を100%達成してきます。ただし、そう、100%きっかりです。

すると、支店の予算の達成率は、きっかりAさんの分だけ足りず、すなわち支店は未達成となってしまいます・・・

支店が未達成だと地区が、そして引いては会社として未達成・・・

そうなんです。

Aさんが予算未達成になると、他のみんな全てが予算達成しても、未達成ということになってしまうのです。

Aさん以外全ての血のにじむような努力も全て水の泡・・・未達成という結果だけが残ります。

Aさん個人の責任は、課、支店、地区、そして会社の連帯責任、チームプレーということになるのですが、その反面、会社、地区、支店、課の全てのプレッシャーが証券マンひとりひとりにかかっているのですー

だから絶対に予算を落とすことはできないのです!

どこの会社、どんな業界業種でも同じなんですねー

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