金:バブルのエピソード

(2006/01/27)

急落相場

ライブドアショックからマーケットもひとまず落ち着きを取り戻しましたが、先週の新興市場の急落はそれまでの上昇が大きかっただけに、その影響は大きかったですね。

特に信用取引を利用している投資家にとっては、追証(追加保証金)の発生におびえたことと思います。

バブルの頃にもそんなこと多々がありました。

当時の急落相場で最も印象に残っているのは、90年代の前半、湾岸戦争による株価急落でしょうか。

89年の大納会に日経平均38,915円の高値をつけた後、まだ、日本経済がバブル崩壊を認識する以前のころのことです。

前日の夜のCNNニュースでクウエートを支配するイラク軍の映像が流れ、その日の日本マーケットは不安の中で開けました。

証券会社の支店では、寄り付きにあわせて、全店放送といわれる、市況状況を伝える放送が流れます。競馬の実況中継のようないわゆる名調子なのですが、寄り前の時点から、各証券会社が主要銘柄を大きく売り越している情報が流れてきました。

いつもなら、全店放送にあわせて、

「N証券が新日鉄100万株買いにいったぞー、おまえらも遅れるなー」

といった営業課長の威勢のいい掛け声が店内に響き、営業マンのお客さんへの電話の声も一段とトーンが上がるのですが、その日は、放送だけがさびしく聞こえていました。

証券会社の支店には、壁一面に株価ボードといわれる電光掲示板があり、主要銘柄の値段がリアルタイムで表示されていきます。前日比プラスの銘柄には赤ランプ。そしてマイナスの銘柄には青のランプがともります。

株価ボードに全て青ランプが点灯。それも、売り気配で値段がつかない・・・株価ボードがチカチカするたびに、気配値が切り下がっていくのです。

見たことのない光景にこちらのほうが真っ青でした。

ふだんならすぐに寄り付くはずの「日経平均先物」も値段がつかずに、気配値を切り下げていきます。

午前の前場を終わった時点で、主要銘柄のほとんどが値幅制限いっぱいのストップ安売り気配、日経平均先物は1,000円安の売り気配、そして日経平均株価も1,000円を超す下げ幅を記録しました。

ふとその当時を思い出したのですが、歴史は繰り返されるのですね。

続く・・・

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