金:バブルのエピソード

(2006/02/10)

急落相場その3

暴落がおこると必ず発生する追証(追加保証金)について、例を挙げて簡単に説明します。

信用取引は、持ってる株を担保にお金を借りて、株の売買をする取引手法なのですが、少ない資金で大きな儲けを手にすることができることから、個人投資家にとっては大変有効な投資手段です。もちろん、その分リスクも大きいわけですが、大きなリスクに伴う仕組みが追証の発生です。

保有資金の3倍までの取引ができる信用取引として説明します。

所有資金は100万円。

これで、100万円分の株を購入します。このとき株式の担保価値は通常80%なので、100万円の株券を保有しているということは80万円分の担保価値があるということになります。

では、これを担保に3倍まで信用取引を利用して株を購入したとしましょう。

80万円の3倍まで買えますから、240万円分の株が購入できることになります。枠いっぱい買わずに、200万円分だけ信用で株式を購入します。

ココでいったん整理です。

保有銘柄は100万円分の株式。そして、信用で200万円の株式ということですね。

ココでもし保有株式が、30%下落したとします。

すると、保有株式の評価額は70万円なのですが、担保価値はその80%なので56万円。信用はその3倍まで買える計算なので168万円が購入枠となります。信用取引の株の購入代金が200万円ですから、差引き32万円分足りない計算となります。担保が足りない・・・追加担保、すなわち追証(追加保証金)の発生です。

32万円分の担保が足りないので、その分追加で現金を、となればよいのですが、そうそう現金を追加で用意できるものではありません。

したがって、まず、保有株式を現金化します。30%の下落ふつうなら売却したくないのですが、目をつぶって成行きで売却・・・

70万円の現金をもとに、再度3倍買える枠を計算すると、210万円・・・

これでなんとか、取引条件を維持することができました。

ところが・・・保有株式と同様に信用取引で購入している株も下落している場合がほとんどです。

同じく30%下落しているなら、200万円の信用分は・・・

60万円の損金が発生しています。

これ以上の損は発生させたくない・・・

こちらも目をつぶって成行き売り注文・・・

60万円の損金を保有している現金で決済して・・・

手元には10万円が残りました。

つまり、30%の下落が起きると、

「100万円⇒10万円」

になってしまうのです。

その間の取引は、全て成行き売り注文・・・

暴落⇒追証発生の恐れ⇒さらに暴落

追証発生の恐れから、売りが売りを呼ぶ、スパイラル的な暴落になってしまうのです。

そして、暴落時にはさらに追い討ちをかけることが起きるのです・・・

続く・・・

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