金:バブルのエピソード

(2006/04/28)

店舗オープン記念イベント

新設店舗の最初の仕事は、オープン記念イベントに人を集めること。

支店には、3Fフロアに自慢の大会議室があり、コチラで3日間イベントを行うのです。イベントの内容は・・・というと、著名人を呼んで講演会をやっていただくのです。それも特に投資やビジネス関するものではなく、とはいうものの、知的好奇心をくすぐるような、それでいてお金持ちの暇つぶしに最適。

プロ野球解説者の「江本孟紀」、脚本家の「ジェームス三木」とあともう一人だったと思います。ちなみに、新入社員研修の時には「鉄人:衣笠祥雄」の講演会がありました。とりあえず有名人を呼んでって言うような、なんとなくバブルっぽさを感じます。

人の集め方ですが、新聞に広告を出したり・・・なんていうことはしません。時代はバブル絶頂期です。サラリーマンや主婦も当たり前に株式等をする時代、広告なんて出したら、そういう方々がわんさか押し寄せてしまう。それではコチラが困る。大手証券はそんなかたがたをお客さまとは思っていない、ハナから相手にはしたくないのです。コチラから、真のお金持ちを探し出して、一軒一軒訪問して挨拶状を持参して来店していただくように集めていく。いわゆるローラー作戦です。

支店は東京のど真ん中、一等地にありましたから、一軒家があれば、それだけで億単位の資産家です。そういうお宅を一軒一軒挨拶に回ります。

企業も大手企業はあまり相手にしません。ズバリオーナー企業がターゲットです。なぜなら、オーナー企業の場合、社長一人の決済でお金を自由にコントロールできるからです。大手企業は本社の事業法人部に任せておけばいいのです。昼間っからゴルフを楽しんでるようなオーナー社長やその奥さんが狙い目なのです。

1,000株、2,000株の商いをするような小さなうるさい客ではなく、だまって1億2億ポンと預けていただけるような、ビッグなお客さまになりそうな方に、ピカピカの自慢の支店に足を運んでいただきたいのです。

イベントの当日は、自分が声をかけたお客さまがいらしていただけるか不安で不安で仕方がないのですが、支店長や上司からはとにかく「堂々としてろ」といわれたのを覚えています。

自分たちは、お客さまに頭を下げてお金をいただく商売ではない、お客さまを儲けさせて、手数料をいただくんだ。だから媚びる必要はない、自信を持って堂々としてろ!

もちろんきちんと頭を下げて挨拶はするんです。ただ、気持ちで負けるなってことだと教えられたのだと思います。

まだまだ駆け出しの頃のことでした。

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