金:バブルのエピソード

(2006/07/28)

キャンペーン

もうすぐ7月も終わりなのですが、月末になるとキャンペーンの集計があったりしたのを思い出します。

世の中には、いろんなキャンペーンがありますよね。証券会社も「口座獲得」「中国ファンド」「預かり資産」・・・といったさまざまなキャンペーンが開催されます。

キャンペーンはたいがい、月単位で実施されるのですが、その月だけは、「こんにちはーただいま『中国ファンドキャンペーン中のN証券』です・・・」なんて感じで、電話の応対なんかも変えたりします。

お客さまにとってはきっとどうでもいいことなんで、電話応対を変えたから直接注文が取れるなんてことはないんでしょうけど、こっちにとっては必死です。数字を残せば問題ないのですが、その日その日のキャンペーン関連の数字が悪いと、「お前は、ちゃんと電話で言ってないから数字が悪いんだー」なんて、実際は数字にはまったく関係のないようなことでも姿勢として評価されてしまうのです。けっこうつらいものなのです。

ただし、そうはいっても真剣に取り組めばもちろんよいこともあります。

たとえば、「口座開設キャンペーン」です。ふだんから新規の顧客を開拓することは、営業マンにとって必要なことなのですが、サラリーマン等の小口客や友人の口座を獲得してもあまり評価はされません。

「そんなものは手数料にも何にもならんから、さっさと店頭のレディさんに渡してしまえー」というような調子です。

しかし、キャンペーンのときはこういう口座も開設すれば数字になります。自分の数字は営業課の数字にもなります。

大口顧客だろうと、小口だろうと一件は一件なのです。

キャンペーンのときに小口客を集めて自分の評価数字にしておいて、翌月以降になってから同期の女の子(レディさん)あたりに回せば、お互いにメリットなのです。

また、「中国ファンド」等確定利回りの金融商品については、銀行マンや保険のお姉さん等が頼りになります。

株などのリスクのある商品と違って確定利回りの商品については、彼らでも説明がしやすく、ふだんから営業先で同じ話ばかりしている彼らにとっても、ちょうどいい話のネタになるようです。

「今日は保険の話ではなくって貯蓄の話なんです、キャンペーン中のN証券の友人に頼まれちゃって・・・」なんて感じで、そこそこ注文をとってきてくれたりします。

中にはそれなりの大手顧客を捕まえてきてくれるような棚ボタもあるのです。

季節によっては彼らも口座獲得等のキャンペーンを実施するので、そういったときには、もちろんお返しをしてあげて・・・持ちつ持たれつですねー

「預かり資産」のキャンペーンの場合は、とにかくお金を集めてこいということなのですが、なかなか現金を余らせて待っててくれるような都合のいいお客さんはいません。

いちばん手っ取り早いのは、タンス株や割引債券など、家に眠ってる金融商品を預からせてもらうのです。裕福そうな個人宅などを訪問してると、結構そういう財産を持っていたりするものです。株券等、家に保管してる場合は、結構半端じゃない金額だったりします。

一度預かってしまえば、時機を見て売却、手数料を得ることもできますし、代わりに何か別もモノを買ってもらうチャンスもあるわけなのですー

意外に効果があるからこそのキャンペーンなのですねー

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