水:小娘証券日報

(2007/11/21)

おじい様の投資感覚。

今日、やたらグローベックスや各国経済指標・過去の統計にこだわるお客様から電話が来ました。

貿易収支予想のお問い合わせです。

でも、お奨め銘柄とかお知らせしてもネットで買って、ありがと、おかげで儲かったよなどと平然という(←言わないのも良心ですよ、お客さん)なんとも営業マンからしたら非常に腹立たしいお客さまなのでした(苦笑)。

まあ、ソレは置いておいて。

このようにかなりファンダメンタルズをかなり気にする方もいれば、徹底的にテクニカルに走る方もいます。特に最近は海外の動向とか。投資手法はそれぞれ。否定はしませんし、見習うべきところが多いくらいです。

しかし、私の中で一番信頼してしまうのは、すべてを無視した(かのように見える)おじい様の声です。

長老などは店頭に来るとぼんやり会社のプラズマを見上げています。

30分くらい。

その画面には銘柄と現値と、前日比しか出ていません。そしてつぶやくのです。

「あ〜、東レ安いねえ・・・」とか

「郵船はあがったねえ」とか。

そして、私がロイターのニュースとかを見て「あー、なんだかこういうことが出たらしいですね。」といったほうを

「じゃ、今買っちゃっていいや」と言う。

そして無配の会社は基本的に買わない。チャートも相場の地合いもあまり気にしない。逆張りもするし順張りもする。

長老の投資方法が未熟な私には全くわからなかった(というか今も)ので、以前一度「どうやって買う銘柄決めるんですか??」と聞いたことがあります。

すると

「いや、ただ新聞の株式欄見てるだけだよ」

としかおっしゃらないので、私が???となっていると(ふだんから夢の中なのか否かわからない方ですし…)

「配当のいい会社はつぶれないでしょ。」

「それに今は安いよ。どの株もあと何年かは絶好の買い場ですよ」

「ぼかあ、100歳まで(生きるつもりなんだ!)株をため続けるといいことが起こると思ってる」

彼の中で時は約10年前で止まっています。だから新日鉄は「もう買えない」という。

もともと株選びのセンスにたけた方なのでしょうが、私と長老の会話を傍らで聞いていたおじいちゃん外務員さんが、

「あの人は相場をよく知っている方なんだね。」

とよたよた帰る長老を私と一緒に見送りながらつぶやきました。

「私にしたら、凄く不思議なおじいさんです。」

「そうだろうねえ(笑)…何十年株をやっても、相場を知っていることにはならないんだけどね。あの方はご存知なんですよ」

「??」

「株価の波を体で感じられるようになってるんだよ、ああはなかなかなれません」

「ああ…そういうことなんでしょうか…」

買う銘柄の癖を見抜いている、というか、大きな意味での波を感じ取る。上手く表現できませんが何十年分のチャートがもう体に染み付いてしまってると言うか…

世の中とかくファンダメンタルズが云々、テクニカル的に云々、頭で考えてしまうことが大きくなってしまいますが、長老にお会いするたびにそういう自分を戒められているような気がします。

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