◆誰もが知りたかった投資テクニック

(2010/12/09)

FOMC以降相場が変わった

2010年も残り1か月を切りました。ここへきて、株式市場の様相が変わってきています。

転換点は、11月3日(祝)文化の日を挟んで。何があったかというと、FOMCの第二次金融緩和政策(QE2)の発表です。

それまでも、日ともに金融緩和策は講じてきておりましたが、日本株には好影響はありませんでした。なぜ今回は転換点になったのでしょうか。

その要因は、大きく二つあると予想されます。

ひとつは、の金融緩和=円高=株安という図式が成り立たなくなってきたことです。

それまでの円相場は、約14年前に記録した79.75円の史上最高値をいつ更新してもおかしくない状況。仮に、最高値を更新するということになれば、下値のメドがなくなり、1$=70円、60円と円高が進んでしまうのではないか、出口の見えない底に沈んでしまうんではないかという恐れが存在しました。

これ以上の円高は、日本経済全体に、今まで経験したことがない、想像できないような悪影響を及ぼしかねない。

ところが、FOMC以降の日銀の対応と、為替相場の状況から、金融緩和がすなわち円高とは反応しなくなりました。

したがって、$が奈落の底に落ちるような円高は回避され、円高による日本経済の負の連鎖を断ち切ることができたのではないか、という安心感が広がってきたことと思われるのです。

もう一つは、世界的な金融緩和により、マネーが溢れて出してきており、その資金がいよいよ日本株にも回ってきたのではないかということです。

長引く景気不安、雇用情勢の悪化、少子高齢化、財政赤字、民主党政権に対する不安・・・日本経済に対するマイナス要素を上げればキリがありません。このことをよくわかっている国内投資家が、今の日本株を買う気になれないのはよくわかります。

一方で、欧州をはじめとする財政不安や、まだまだ成長に不安が残る新興国に比べると、豊富な金融資産を有し、GDP世界第2位、黒字大国の日本は、優良な投資対象のはずなのです。

もちろん、以前に比べれば、投資魅力は薄れているものの、必要以上に日本経済を悲観する必要はないはずです。

であるならば、円高不安によって、割安な水準に放置されている日本株に、マネーが買いに向かっても不思議ではないのです。

以上二つが主な要因と分析しますが、それに加えて、もう一つ大きな仮説があります。

それは、上記説明のように、豊富なマネーによって、株の買い手は増えつつある一方、株の売り手が不在なのではないかという仮説です。

日本経済に対する悪材料は、リーマン・ショック以降新しいものはそれほどありません。

景気不安や財政赤字、少子高齢化は今に始まったことではないのです。

したがって、それらを材料に、持っている株式を手放してしまった投資家は、この水準で売るべき株を持っていないのではないでしょうか。

持っている株を、泣く泣く売る時、株は大きく下がるものです。また、それを狙ってヘッジファンドのような投資のプロが売りを仕掛けることもあります。

しかし、売らされるような株式を、今の投資家、とりわけ国内の個人投資家、国内企業が保有しているでしょうか?

尖閣諸島問題、北朝鮮韓国砲撃、欧州の財政不安・・・日経平均が1,000円くらい平気で下げてもおかしくないような悪材料が続いていますが、不思議と大きな下落はありません。

あくまで仮説ではありますが、今さら売る株などないのではないか、だとすれば、売り手不在、株は上がるしかないように思うのです。

過去の投資テクニック紹介
■FOMC以降相場が変わった
■円相場が株式市場に与える影響
■円相場の見方
■菅内閣で期待される銘柄とは
■意外と知らない人民元について
■第一生命保険上場の効果その2
■第一生命保険上場の効果
■相場の様相が変わってきた・・・
■日本株だけが取り残される
■リーマン・ショックから1年
■株式投資の始め方

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