中国人の投資ノウハウ:第1回(無料)

はじめに

「ゼロ金利」「財政破綻」「デフレスパイラル」「失われた20年」等々。このような言葉で形容される現在の日本で、これからどうやって自分の資産を守り、増やしていくことを考えればよいのでしょうか。

自分の資産を自己責任で守り、そして増やしていく。これは資本主義経済の下ではごく当たり前のことです。しかし、バブル崩壊から20年、日本の政治はいまだに国家としての長期的なビジョンを示すことができずにいます。その間、日本経済は疲弊し続け、今や世界でもトップクラスの財政破綻のリスクが高い国にまでなってしまいました。このような国で生まれ、暮らし、働く私たちは、これから自分の資産を一体どうすればいいのでしょうか。

私は2002年末から、中国の上海をベースに、不動産コンサルティング企業を経営しています。中国の通貨である人民元が切り上げ目前だった2004年に、『人民元で大儲け!』(あさ出版)という、投資家のみなさんが円資産を人民元建ての資産に変えれば儲けることができるという内容の本を共著で世に送り出したところ、好調な売れ行きを見せ、本のタイトル通り、大儲けした人が多数誕生しました。

しかし、その当時と現在とでは、状況は180度変わってしまいました。中国不動産には、今では海外から直接投資ができなくなってしまっただけでなく、上がり過ぎた価格に対して、中国政府が本格的な政策を打ち出した結果、調整局面に入っています。同書を買って大儲けできた人は「次はどうすればいいのか」と悩み、本を買っても行動しなかった人やそもそも本の存在すら知らなかった人も「今度こそ」とリベンジを狙っています。私のところへ、そんな人たちからの相談が数多く寄せられています。

お隣の大国・中国は、日本が20年もの時間を無為に過ごす間に、急速な経済的発展を遂げました。世界第2位の経済大国として君臨してきた日本は、最近、この隣人にその立場を明け渡しました。

考えてみれば、日本が中国に対して経済的に優位に立っていたのは、明治維新後のほんの100年程度の話です。歴史的に言えば、中国はアジアの中心であり続けました。

この歴史的な流れと現実を日本は冷静に受け止め、中国に対して、大人のつきあい方をしていく必要があるでしょう。

21世紀は、中国が世界の経済を牽引することは疑いのない事実であり、この中国とうまくつきあう(あえて言えば、「利用する」)ことが、日本のためでもあり、お互いのためにもきっとなっていくはずです。

話がやや大きくなりましたが、当コンテンツは、中国人のお金の使い方、すなわちチャイナマネーの動き方をお手本にして、日本人も上手に自分の資産を防衛し、増やしていこうというテーマで書かれたものです。直接的には、資産運用に関する内容が主となっていますが、この先、中国という大きな隣人と上手につきあい、自分の生活を豊かにすることに活かしていくためのヒントにもなる本だと自負しております。

当コンテンツが、今後何らかの局面で、読者のみなさんのお役に立てば、著者として、これほどうれしいことはありません。

奥村尚樹

最新号はコチラ

華僑・中国人の投資ノウハウTOPへ


金融株式投資情報TOP