中国人の投資ノウハウ「チャイナマネーを追え!」:第2回

第1章:今、円は高リスク。資産運用を「開国」せよ

第2回

■投資音痴の日本人

当コンテンツをご覧になっている読者の方々は別だと思われますが、一般的に日本人のお金に関する意識、「マネーリテラシー」は低いのが実情です。

たとえば、2010年6月末の現預金残高(外貨預金を除く)が801兆円になり、日銀の統計がある1997年以降、初めて800兆円台に達しました。ほとんど金利のつかない預貯金で、かつ「円」という形で資産を持ち続ける日本人の姿に、意識の「鎖国」状態を感じます。

鎖国状態でも1990年代前半まではよかったと思います。日本は成長を続けていたので、土地や株の値上がり、昇給などという形で、我々日本人はその果実を享受することができたからです。現在、ほぼ0%と言ってもよい郵便貯金の金利でも、当時は8%をつけていたので、預貯金での資産運用に何の問題もなかったのです。

しかし、今や、環境は激変してしまいました。

理由はご存知の通り、日本が低成長、マイナス成長の国になったからです。よほどの政策転換などが行われない限り、日本が高成長に戻ることはないでしょう。我々日本人は、今後、どのようにして資産を守り、増やしていけばいいのでしょうか?今まで以上に必死に働けばよいのでしょうか?

2010年9月29日付の『日本経済新聞』によると、民間企業に勤める給与所得者の年間平均額の減少率と下落額が、過去最大になったそうです。平均給与は約406万円で、前年から23万7,000円(5.5%)減少し、これまで前年比で最大だった2008年の下落幅7万6,000円(1.7%)を大きく上回りました。ちなみに平均給与は約20年前の1989年の402万4,000円とほぼ同水準となり、ピークだった1997年の467万3,000円から61万4,000円も下がっています。今後もよほど特殊なスキルや能力などを持っている人以外は、大幅な給与所得の増加は期待できないでしょう。

我々日本人はそろそろ発想を変える時期に来ています。わが身を粉にして働くだけでなく、お金にも働いてもらうことを考えなければならないのです。国としては成熟・衰退期に入った日本ですが、我々日本人にはまだ築きあげた個人資産が残されています。

ここでお伝えしたいのは、短期的な売買による収益獲得を目的とした「投機」と、長期的な展望に基づく「投資」では、資金の使い方や手法がまったく違うということです。

第1章今、円は高リスク。資産運用を「開国」せよ

日本人の多くは、投資と投機を混同しているように見受けられます。世の中にあふれる投資指南本やマネー雑誌の多くは、短期的な値上がりを狙った株式やFX(外国為替証拠金取引)など投機に関する情報で溢れています。私がおすすめするのは、長期的な展望に立った投資の方です。自分で考えて判断し、長期的な投資をし、リスクを見極めつつリターンの最大化を狙い、知恵を使い、手間をかけるのです。

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