華僑・中国人の投資ノウハウ「チャイナマネーを追え!」【第2章】:第1回

第2章:世界に飛び出すチャイナマネー

第1回

■海外を見たチャイナマネー

何事にも反動はあります。そして、押さえつけていた力が大きければ大きいほど、反動も大きくなるのです。長い間、国家に管理されてきた人民元というチャイナマネーにも、同じことがあてはまります。

外国資本が大量に投入され続けた中国は、長い間「世界の工場」として位置づけられていました。もちろん、日本の企業も中国に進出し、生産拠点として、中国の安い労働力を使ってきました。

中国が急速に成長をとげると、外国企業は今度は中国国内の消費マーケットを狙って、再び資本の投入を始めました。中国国内にも富裕層や生活水準の高くなった中間層が増えてきましたが、管理された通貨である人民元は、ほとんど海外に出ていくことはありませんでした。結局、チャイナマネーは、中国国内で消費に使われ、国内の不動産や株式に投資されてきました。

チャイナマネーが国内をぐるぐると巡っている間に、中国の不動産価格は高騰し、いつのまにか、海外不動産と肩を並べる水準にまで達していたのです。

バブルを警戒した中国政府は、沸騰する不動産市場をクールダウンさせるために、不動産投資に規制を設け、同時に国内に溜まった余剰資金をはき出すために、チャイナマネーを海外に出す戦略を打ち出しました。

それを待っていたかのように、海外の国々も中国人を受け入れるビザの発給要件を緩和し、お金を持った中国人がどんどん海外へ出かけはじめたのです。初めて外の世界を見た中国人、そして持ち出されたチャイナマネーは、それまで溜まりに溜まっていた反動から、今もの凄い勢いで、外の世界に流れ出ています。そして、足もとの国内不動産に比べて、リーマンショック以降、低迷していた海外不動産が意外に割安なことに気がつきはじめました。

「この金額で、海外の不動産が買えるなら、今のうちに買ってしまおう」

このチャイナマネーの海外へ飛び出す勢いは、この先、衰えそうにありません。将来の人民元の自由化を見据え、長い間抑えつけられていたチャイナマネーが、ついに新しい投資先に向かって大きな胎動をはじめ、外に向かって飛び出しはじめたのです。

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