華僑・中国人の投資ノウハウ「チャイナマネーを追え!」:第3回

第1章:今、円は高リスク。資産運用を「開国」せよ

第3回

■国を信じる日本人

今まで日本人が「投資音痴」の状態であり続けたのは、一つには「日本」という国に対する信頼感が大きかったことが挙げられると思います。

日本人は、「お上」という言葉からもわかるように、国のやること、国が言うことを、最後は信じ切っている国民です。「国がやっていることに間違いがあるわけはない」、どこか、心の中で、そう思っているのではないでしょうか。

前述したように、確かにバブル崩壊前までは、日本は右肩上がりの高度成長、そして安定成長を続けてきました。黙っていても給料は毎年上がり、生活は豊かになり、いつしか日本は、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」、つまり世界一の経済大国とまで言われるほどになったのです。

しかし、時代は変わりました。それはもう過去の栄光です。成長から成熟社会へとパラダイム変化がおこり、1990年代以降、日本はその進むべき方向を見失っていきます。その結果が、いまだに続く、出口のまったく見えない「失われた20年」なのです。

この20年の間に、少子高齢化はますます進み、金利は下がり続け、失業率は上がり、おまけに年金制度のほころびは広がり、未納率は高くなるばかりです。株価も低迷が続いています。若者たちは、この国の未来に夢を描くことができず、不安が募っています。このようなときこそ強いリーダーシップが必要となる政治は、リーダーがコロコロと入れ替わるだけで、長期的なビジョンを誰も示すことができず、ひたすら権力闘争ばかりが繰り広げられている始末です。

こんな日本の状況から、最近、海外メディアの中には「日本はさらにあと10年の失われた時を過ごすだろう」などと予測する向きもあります。これでもまだ、日本という国を信じることができますか?

もちろん国を信じるのは悪いことではありません。しかし、国を信じる一方で、この先、何が起きても大丈夫なように、自分の資産に対するリスクを回避する手をしっかりと打っておくことが必要ではないでしょうか。自分の資産をすべて円に集中していては、もし円の価値が暴落するような事態になった場合、大損害を被るでしょう。しかも、その損害について、国は面倒を見てはくれません。自己責任なのです。

しかも、円が暴落するという事態は、今やいつ起きても不思議ではない状態になっています。今、資産を円で持っていることは、実はかなりリスクが高いのです。

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