華僑・中国人の投資ノウハウ「チャイナマネーを追え!」:第6回

第1章:今、円は高リスク。資産運用を「開国」せよ

第6回

■人口減少社会では、不動産の価値も目減りする

「私は資産を日本の不動産で保有しているので、インフレでも大丈夫」、そう思っている方もいらっしゃるかもしれません。確かに、不動産はインフレに強い資産として、長期に安定的に運用できるタイプの資産ではあります。

しかし、そんな不動産でも、今の日本では安心していられない事情があります。なぜなら、日本は人口減少国だからです。

少し考えてみればわかると思いますが、不動産の資産価値は、経済成長力があり、人口が増加している国では上昇します。しかし、今の日本はどうでしょう。

日本経済は成長期から成熟期に入り、しかも失われたときをそのまま過ごしている状況であることは、すでに述べたとおりです。人口と言えば、少子化に歯止めがかからず、これから先、減り続けることは確実です。人口が減れば、当然のことながら、消費も減退し、労働力も減り、経済はますます収縮していきます。

人口が減ってくると、住宅需要も減り、その価格が下がります。これは過疎化の進む田舎の山村よりも都会の中心の方が、はるかに土地の価値が高いことを見れば、一目瞭然でしょう。

インフラが整備され、経済成長力があり、人口が多いほど、不動産の価値は高くなるのです(後述しますが、私は「インフラ整備」と「経済成長力」、「人口増加」を、「不動産価値上昇の3要素」と呼んでいます)。

資産を不動産で持っていても、今後は価値が下がり、しかも前述したように円建て資産は、これからの日本が進む大きな方向性の中では、さらに価値が目減りしてしまうというリスクを内包しています。

こう考えてくると、今、日本で円ベースの資産を持つこと自体、リスクであり、危険な賭けなのかもしれません。そして、その賭けにおける勝算はありません。せいぜい資産を現状維持で守れる程度です。おそらく増やすことはできないでしょう。

ちょっと悲惨な日本の現状ばかりを書きました。こんな状況でも、まだ円の資産にしがみついていようと思いますか?

日本の国と円を信じて、自分の資産を円建てにしたまま、保有しつづけようと考えますか?

これまでの投資ノウハウ

第5回
第4回
第3回
第2回
第1回

華僑・中国人の投資ノウハウTOPへ


金融株式投資情報TOP