華僑・中国人の投資ノウハウ「チャイナマネーを追え!」:第13回

第1章:今、円は高リスク。資産運用を「開国」せよ

第13回

■不動産こそが海外分散投資の王道

さて外貨建て資産と言っても、外貨建て金融商品(株や債券、商品)、不動産など、投資対象はいろいろあります。外貨建て資産にシフトするのはいいですが、一体何を選べばよいのでしょうか?

今一度、思い出していただきたいのは、我々が円資産を外貨建てにしようとする「目的」です。それは、あくまでも円に集中投資させていることによる高いリスクを少しでも分散しようということです。その目的に照らすと、新たなリスクの高い、すなわち価格のボラティリティ(変動幅)の高い商品に投資することは、そもそも目的に反します。つまり、この分散投資にハイリスク・ハイリターンを求めているわけではありません。日本の財政危機や円高リスクを回避して、ある程度のスパンで、長く安定的に運用できるもの、それこそが我々が求めている投資対象ではないでしょうか。

そのような視点で、投資対象を考えてみると、我々が投資すべきは、海外不動産をおいて他にはありません。もちろん、一定部分は流動性を確保するためにも、金融資産も持つ必要もあるでしょう。しかし、今回の我々の海外分散投資の主役は、やはり不動産なのです。なぜ、そう言えるのでしょうか?

何よりも、投資物件としての不動産は、価格のボラティリティが小さく、長期で安定的に運用する投資に向いています。不動産の価格は、株式、コモディティー、為替関連商品などと比べ、経済状況の急激な変化に対する価格変動幅が小さく、しかもインフレヘッジにも向いています。

2008年の世界的な原油高騰が原因で、ガソリン価格が跳ね上がったことは記憶に新しいと思います。これからの時代、いつまたあのような急速な原油やエネルギーの高騰リスクに世界経済がさらされるかわかりません。不動産に投資することは、こうした原油高などから始まるインフレ時のリスク回避手段となり得ます。

経済が安定成長する国、そして人口が増えている国、為替が強くなることが見込まれる国の不動産を保有することは、円安・インフレのリスク回避としての海外投資にはもってこいです。しかも、中長期のスパンで見れば、無理のないキャピタルゲインを生み出してくれるでしょう。

不動産をおすすめする次なる根拠は、不動産投資の場合、ファイナンスのレバレッジが効くという点です。つまり、少ない自己資金でも、ローンを活用することで、自己資金の何倍もの投資効果を得られるメリットがあるということです。

今は円高で、海外投資のタイミングとしては最高であることは前述しました。同時に、今のタイミングは、史上最低レベルの金利で投資先国通貨建てのローンを組めるチャンスでもあるのです。そして、やがて円が安く振れた場合、相対的に高い投資国通貨建ての不動産資産の価値が上がります。つまり、為替のレバレッジも効いて、資産の増大が見込めることになります。もちろん、インフレによって投資先国の金利が上昇するリスクはありますが、それは経済成長力の証です。デフレ経済の日本では当面金利も上昇しませんが、賃料も上がりません。

そして、さらに不動産投資には、単純に投資対象というだけでなく、実際にその不動産を自分で利用するメリットも考えられます。現在、ある一定金額以上の不動産投資をすれば、移民ビザが取得できるといった特典のある国も少なくありません。リタイア後に自分が生活してみたい国の不動産を狙えば、リスクヘッジの投資だけでなく、将来、海外生活をエンジョイできる可能性が出てくるのも、不動産投資のメリットでしょう。

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