華僑・中国人の投資ノウハウ「チャイナマネーを追え!」【第2章】:第10回

第2章:世界に飛び出すチャイナマネー

第10回

■投資市場の形成

発展した沿岸部の住民や中国各地で成功したビジネスパーソンらは、投資にも積極的に動くようになります。1990年に上海証券取引所と深.証券取引所が開設されたことや、これまで国有企業が保有していた住宅の払い下げがはじまったことを受け、株式市場と不動産市場は中国国内の2大投資市場として機能しはじめます。

「世界の工場」としてモノをつくって儲けたマネーは、中国国内の2大投資市場に流れこみました。これまで不動産を持つことができなかった中国人が、社会主義の理念上、これまで存在しえなかった不動産市場に向かいました。新しく新設された株式市場も、目ざましく成長を続ける企業群の資金調達の場となりました。投資市場の本格的な始動によって、中国人は、投資で儲けることができると気づきました。

投資に向かったのは、「世界の工場」のマネーだけではありません。2000年以降、国内消費市場も爆発的に広がっていったことも、中国人に金儲けの機会を提供しました。1999年、上海においては、これまで経済を牽引してきた第2次産業のGDPが第3次産業のそれに逆転されました。事業で儲けたお金が投資市場に入り、投資市場で儲かった資金が再び事業に使用される、このような循環も広がっていきました。

改革開放以降、中国にも投資市場が形成されてきましたが、中国人にとって、国内の投資先は株か不動産という2つに限定されているのが現状です。膨れ上がる外貨準備高と、後述する為替レートの切り上げの中で価値が増大した人民元は、この2つの投資市場の中で循環することになります。

中国株に関する書籍は巷にあふれていますので、中国の株式市場に関しては割愛し、次項では中国不動産の代表格である上海の新築住宅市場の動向を見てみましょう。

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