◆誰もが知りたかった投資テクニック

(2011/07/03)

クリーンエネルギーの現実と可能性

6/28(火)、6/29(水)対照的な2つの株主総会がありました。

ひとつは、ニュース等でも話題になった東京電力(9501)です。

そしてもうひとつは、あまり話題にはなっていませんが、日本風力開発(日風開:2766)の株主総会がありました。

ちまたでは、脱原発とともに再生可能エネルギーの普及が叫ばれており、水力、太陽光発電等とともに必ず話題になるのが風力発電

株式市場においては、その『風力発電』という単語そのものズバリを連想させる『日本風力開発(2766)』が、たびたび話題になり、相場を盛り上げています。

風力発電の市場について、総会中に社長から簡単な説明がありましたので、要約すると以下のようになります。

日本における風力発電市場:

市場規模:250万kw

ここで、市場規模というのは、今ある風力発電機器がフル稼働した場合の発電能力なのだそうで、実際にはその30%程度の電力しか発電することはないのだそうです(この効率の悪さがよく指摘されます)。

日風開の発電能力は、『30万kw』シェア10%強だそうです。

ちなみに、業界1位は、東京電力系のユーラスエナジーHD(未上場):50万kw、2位は、J-POWER(9513):30万kwなのだそうです。

この数字がどれくらいかといえば、今問題の福島原発の発電能力は、

1号機:46.0万kw
2号機:78.4万kw
3号機:78.4万kw
4号機:78.4万kw
5号機:78.4万kw
6号機:110.0万kw
(Wikipediaより)

であり、1号機1機分にも届きません。

今夏の東京電力1社の電力供給量は5,620万kwといわれていますので、日風開の発電能力は、わずかに0.5%程度。

あまりに、小さな規模なのです。

また、財務資料によると、日風開の前期の基礎データは・・・

売上:51億

利益:24億の損失

売上新興市場でも、小さい部類に属し、東京電力(9501)のわずか1,000分の一(0.1%)です。

これもまた、あまりに未熟な会社なのです。

2期前の売上は、100億超、利益もわずかながらあったのですが、2年半前、民主党による『事業仕分け』の影響を受け、仕掛かりの工事が全てストップしてしまったとのことでした。それでも、塚脇社長は、民主党が公約にあげた『固定価格買取制度』に期待をかけて日夜走り回っているのだそうです。

そんな2社の株式市場での評価を比較して見ましょう。両社の時価総額(7/1時点)は・・・

東京電力(9501):5,200億超

日本風力開発(2766):150億弱

震災後、大きく値を崩した東京電力と、大幅上昇を演じた日風開ですが、それでも市場の評価は、3%なのです。

赤字で未熟な会社にしては、買われ過ぎと判断するのか、それとも、将来の脱原発クリーンエネルギー化を見越して、伸びしろに期待をかけるのか?

評価の分かれるところです。

日風開の塚脇社長は、総会でこんなことも言っていました。

風力発電を実現する上で、最初にぶつかる高いハードルは、風力発電に適した用地の確保である。日本風力開発は、地道な企業努力によって、東北地方に、約500万kw分の用地を確保できるよう、地元と交渉済みである。しかし、今それを活かすことができない・・・

過去の投資テクニック紹介
■クリーンエネルギーの現実と可能性
■震災後の投資活動
■東日本巨大地震の影響
■新興市場を牽引するJASDAQ-TOP20
■FOMC以降相場が変わった
■円相場が株式市場に与える影響
■円相場の見方
■菅内閣で期待される銘柄とは
■意外と知らない人民元について
■第一生命保険上場の効果その2
■第一生命保険上場の効果
■相場の様相が変わってきた・・・
■日本株だけが取り残される
■リーマン・ショックから1年
■株式投資の始め方

≫≫以前のバックナンバー

★最新の投資テクニックはコチラ!

誰もが知りたかった投資テクニックTOP


金融株式投資情報TOP