華僑・中国人の投資ノウハウ「チャイナマネーを追え!」【第2章】:第16回

第2章:世界に飛び出すチャイナマネー

第17回

■日本企業の海外進出は、中国企業と手を組む新しい発想で

中国企業はこれからも海外投資を加速させていきます。

背景には、人民元の切り上げと、米国、ユーロ、ポンドなどの通貨安により海外投資案件が安くなったのみならず、かつて最大のライバルであった欧米系の投資ファンドや投資銀行が軒並み資金調達力を失っているからです。この流れは、円高である日本にも来ています。蘇寧電器のラオックス買収や山東如意のレナウン買収も話題になっています。

最近、日本の中小企業が中国をはじめとする海外進出に関して、頭を悩ませているそうです。

日本で、製造していても円高で競争力はなくなっているし、日本の市場で販売していてもマーケットは頭打ちです。技術やノウハウを活かし、中国で製造したり、市場としての中国をはじめとするアジア諸国に進出したりすることで活路を見出したいと考えている会社は非常に多いようです。しかし、人材もいないし、合弁でやらざるを得ないが合弁パートナー先をどう選べばよいのか、出資比率はどうすればよいのか、中国人など現地の人の管理はどうすればいいのか、など課題は山積みです。経営者の方は、中国進出を考えていざ検討を始めても、日本の金融機関やコンサルタントから、中国進出の難しさなどを指摘されて、なかなか決断できません。一方で、最近、中国企業が日本の技術者を高額の給与で引き抜きを始めています。うかうかしていると、頼みの技術やノウハウまでも会社に残らなくなってしまう恐れも出てきました。

このような企業では、あえて発想を変えてみたらどうでしょうか。

たとえば、自ら中国に進出するのではなく、資金調達も兼ね、中国の企業に出資してもらい、中国を含むアジアや海外の販路は出資元に任せてみるのです。中国企業にとっては、資金力はあるが、まだまだ日本の技術力やブラント力は魅力です。このような優良な資産を持つ日本の企業であっても、昨今の経済環境下で、単独で中国に進出することは非常にリスクが高いのです。

世界中から中国市場に進出している企業との競争を勝ち抜かなければならず、並大抵の資金力では太刀打ちできません。この発想は、製造業に限らず、サービス業などにも使えます。日本のホテルや旅館なども中国の旅行会社などと提携する動きもあるようですが、中国企業に出資してもらえば、黙っていてもお客を集客してくれるでしょう。

今まで日本の企業は、高度経済成長を経験し、海外は自ら進出するものという発想が主流でした。

しかし、成熟期を迎えた日本企業がこれから海外市場を狙うには、むしろ世界市場を狙っている中国系パートナーと手を組み、チャイナマネーを大いに利用するべきなのです。

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