華僑・中国人投資ノウハウ「チャイナマネーを追え!」【第3章】:第6回

第3章:日本を買うチャイナマネーの実態

第6回

■起業、M&A 商魂たくましいチャイナマネー

私が実際に案内した案件で、次のようなことがありました。お客さんは、香港市場に上場する企業のオーナーです。案内した先は、日本の温泉地にある高級温泉旅館やホテルなどの物件ばかりです。

彼らはそこで気に入った物件を買収し、増加する中国人富裕層のリピーターツーリスト向けにビジネスをしようと目論んでいるのです。投資した日本の不動産を利用して、さらに中国人からチャイナマネーを引き出そうと考えているのです。

本来、そのようなビジネスは日本人が先に目をつけて、やらなければならないことなのでしょう。小売りでも観光でも、今、日本中で、いかにして中国人の消費マネーを取り込もうかと必死になっています。しかし、すでに中国人自らが乗り込んで来て、実践しようと動きはじめています、秋葉原のラオックスを買収したチャイナマネーも、その典型的な例でしょう。投資マネーだけでなく、中国人の消費マネーが、これから先、世界中に大きなうねりとなって押し寄せることを、実は中国人自らが一番よく知っているのかもしれません。日本人も、そうしたチャイナマネーの動きに、もっと敏感になるべきでしょう。

また、別の香港人には、北海道の農地を案内したことがあります。彼は、農業法人に出資して、日本で農業ビジネスを始めるための農地をその農業法人名義で買おうとしています。将来的な食料価格の高騰やバイオ燃料利用などを見越し、穀物資源が持つ潜在的価値は非常に大きいと考えているようです。

また、別の中国人経営者から、中国人留学生向け学生寮の経営を考えていて、日本企業の持つ独身寮の売り物がないかと相談を受けています。また、将来、日本の企業を買収した際、会社の社員寮として使用するために、価格の安い今、投資しておきたいと言う投資家もいます。

私は、中国人が単なる分散投資の一物件としてではなく、それをビジネスチャンスにしたり、家族の移住のために使ったり、将来の環境ビジネスのために仕入れをするなど、さまざまなアイディアをもって資金を動かそうとしている姿を日々目の当たりにしています。

チャイナマネーの不動産を見る目、しかも世界中を相手にビジネスをしようとする度胸としたたかさには驚かされます。

これだけの投資マインドを持ったチャイナマネーの発想を、日本人が利用しないのは、本当にもったいないことなのです。

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