華僑・中国人投資ノウハウ「チャイナマネーを追え!」【第4章】:第8回

第4章:チャイナマネーが次に狙う先はここだ!

第8回

■なぜマレーシア不動産が「待ったなし」なのか(2)

第二に、マレーシア経済の強さです。経済成長率が高いアジアの新興国・地域としては、オ燃料の原料であるパーム油も産出する世界でも有数の資源国です。

近年では、アジアにおけるIT先進国になる目標を掲げ、IT関連のインフラ整備や国内企業への支援などの政策を推進した結果、関連産業が次々と誕生しています。米デルコンピュータがアジアの拠点としてマレーシアを選んだほか、ペナン島は、インテルやテキサスインスツルメントなどが進出して、半導体産業集積地となっています。

国をあげて観光産業の振興にも力を入れています。ペナン島をはじめ、ボルネオ島やランカウイ島などでも積極的にリゾート開発が進められています。

さらに、産業を支えるための交通インフラ中国やインド、ベトナムがしばしば取り上げられます。マレーシアは、それらの国に隠れてあまり目立ちませんが、これまでそれなりに高い成長率で発展を続けてきています。

2009年はリーマンショックの影響から経済成長率がマイナスとなりましたが、2010年に急速に回復し、すでに3月、5月、7月に利上げを行っています。今後も平均して5%から6%の比較的高い成長率を維持する見込みです。

一人あたりGDPをみても、1997年のアジア通貨危機や2009年の世界的な金融危機で落ち込んだ以外は、安定的な上昇基調が続いています。2009年段階で、マレーシアの一人あたりGDPは日本の20%程度ですが、2015年には1万米ドルを超える水準にまで達する見込みです。現在は、本格的に先進国の仲間入りを目指して豊かになっていく過程にあると言えるでしょう。

そして経済の裾野の広さも特筆すべき事項です。

マレーシアは、資源に恵まれているだけでなく、製造業から最先端技術、観光までを産業としてカバーしています。

イギリス植民地時代から、ゴムのプランテーションやスズの採掘、天然ガスの掘削などが行われており、石炭や原油、鉄鉱石やボーキサイトのほか、近年注目を集めているバイ(空路、鉄路、道路)が整ってきています。1996年に完成したクアラルンプール国際空港は、東南アジアのハブ空港として機能しています。マレー鉄道のほか、クアラルンプール周辺では高架電車や近郊通勤列車、モノレールも整備されています。都市部を中心に道路の整備が進み、高速道路網の整備も進んでいます。インフラの整備は、第1章で述べた「不動産価値上昇の3要素」であり、不動産市場にも好影響を与える重要な要素です。

このように、マレーシアでは、着実に経済の裾野が広がっていると言えるでしょう。経済全体が萎縮している日本と異なり、マレーシアでは、これからもさまざまな分野の発展が期待されています。

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