華僑・中国人投資ノウハウ「チャイナマネーを追え!」【第5章】:第4回

第5章:海外不動産入門☆その他の国・地域編

第4回

■オーストラリア

オーストラリアも2009年にチャイナマネーが入った国です。リーマンショック後、欧米諸国の中で、カナダと並び、比較的早く不動産価格が回復しました。

2008年第1四半期につけたピーク水準から、1年かけて小幅な調整(ピーク時から5.6%下落)が見られました。2009年第2四半期以降、経済の回復から急速に不動産市場も回復に向かいます。底となった2009年第1四半期から1年間で18.6%回復しました。

不動産市場の回復は、リーマンショック後、世界でも最初に利上げを実施(2009年10月)したように、比較的堅調な経済と、政府の低金利政策や一次取得者向けの購入補助金政策などが住宅需要を喚起したことが大きな要因となっています。また、オーストラリアドルが香港ドルや米ドル、人民元に対して下落したのがきっかけとなって、シドニーやメルボルンなどの新築マンションや郊外の高級戸建て住宅に、香港や中国大陸から投資資金が入ったことも要因とされています。

オーストラリアは、外国人の投資について緩やかな規制をかけています。非居住者(1年以上の長期ビザを持たない外国人)には、新築物件のみの購入を認めています。

したがって、非居住者が新築物件に投資する際、将来の出口が、現地に住むオーストラリア人やビザを持つ外国人に限られてくるため、投資した物件が将来流動性を持つかどうか検討する必要があります。中国人が留学している(留学ビザを取得している)子弟のために、子弟名義で購入するような物件などは、投資対象として考えられますが、単身者を賃貸の対象とする利回り物件は、出口が限られる可能性もあります。すなわち、できるだけ地元の方が買えるような物件を選定する必要があるでしょう。

オーストラリアは、南半球にあることから季節が逆であり、時差が少ないことから、アジアの富裕層のリタイアメント族(永住者向け)が向かう場所になっています。リゾートや別荘なども投資対象となっています。

日本人の投資家にとって最大の魅力は、最近、円に対して豪ドルが切り下がっているため、タイミングによっては、為替のメリットがとりやすいことです。リーマンショック以降、米ドルやユーロが下がる中、豪ドルやカナダドルなどのいわゆる資源銘柄と言われる通貨は、比較的堅調に推移しています。円安局面が来れば、豪ドルとカナダドルは切り上がる可能性が高く、この面でのメリットも十分狙えるでしょう。

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