華僑・中国人投資ノウハウ「チャイナマネーを追え!」【第5章】:第6回

第5章:海外不動産入門☆その他の国・地域編

第6回

■カナダ(2)

さて、カナダの不動産市場は、リーマンショック以降、比較的堅調に推移しています。

私は、2009年11月、バンクーバー、トロントおよびモントリオールの不動産を視察しましたが、すでに不動産マーケットは回復していました。特に、トロント郊外の一次取得者向けマンション分譲の説明会に、アジア系の移民が行列をなしていたのが印象的でした。

トロントは、550万の人口を擁する北米で4番目の大都市で、カナダの金融、経済の中心です。カナダには毎年20万人以上の移民がやってきますが、半数はトロントに移住するようです。トロントの住宅市場で牽引役となっているのは、中国人と韓国人です。デベロッパーに聞くと、韓国人の移民が増えており、当社と同業である不動産仲介会社の中でも、韓国資本のものが増えているようです。チャイナマネーを追って、コリアマネーがやってきているようにも見えます。

日本では、カナダをアメリカと同一視する向きもありますが、カナダでは、サブプライムローン問題やリーマンショックの影響は、極めて限定的でした。カナダの銀行は、健全性では世界一と言われています。裏を返して言えば、カナダの銀行は非常に保守的な運営をおこなっていると言われ、サブプライム関連の商品にはほとんど投資しませんでした。主要銀行は、高水準の格付けを維持しています。住宅ローンに関しても、物件価格の70%が基本で、外国人については、65%が上限です。カナダの不動産市場は堅実な動きをしており、サブプライムローン問題でバブルを起こしたアメリカとは好対照です。

リーマンショック後の価格下落も限定的で、その分、戻りも他の国に比べさほど大きくありませんでした。中長期で見れば、価格上昇の余地があり、安定した投資対象国と言えるでしょう。

ネックは、日本から見ると距離的に遠いことで、中国人ほど移民願望がない日本人には、馴染みが薄いことでしょう。

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