華僑・中国人投資ノウハウ「チャイナマネーを追え!」【第5章】:第10回

第5章:海外不動産入門☆その他の国・地域編

第10回

■アメリカ(4)

●ロサンゼルス

ロサンゼルスは中国人を含めたアジア人には住みやすい環境を提供してくれます。アジアからの距離的な近さもあり、東海岸や中西部に比べアジア人種を受け入れる土壌があることから、アジア系人種が比較的大きなコミュニティーを形成しています。また、気候的にも、夏は涼しく冬は温暖、雨はほとんど降りません。

郊外のサブプライム対象物件は、ダウンタウンから車で2時間もかかる、今考えればいったい誰が住むのかというような開発物件を対象に、低所得者に100%ローンをつけて売りまくったという代物がほとんどです。おそらく、これらの物件は永久にゴーストタウンとなるのではないでしょうか?

一方、高級立地の物件は需要が堅調です。ただし、現在は買い手市場であり、物件によっては、かなり優位に交渉が可能です。

南西部、海に近い起伏のある高級住宅Palos Verdes などの平屋建て4LDKは、広い庭にプールがついて、なんと99万米ドル(現在のレートで約8,000万円)で売り出されていました。このような価格水準になれば、今後、中国系投資家が押し寄せるのは間違いないでしょう。

2009年初頭、中国の「捜房」という不動産ポータルサイトが主催した、中国人富裕層を集めたアメリカ不動産ツアーは大いに話題になりました。しかし、このツアーでは、実際には1件も売れなかったようです。このほか、サブプライムローン問題に起因するアメリカのフォークロージャーを狙って、安く購入することを目的とするツアーもおこなわれているようですが、実際には購入者は少ないようです。

ある不動産ツアーの参加者に聞いたところ、いたるところにフォークロージャー物件があり、どれを買ったらいいかわからなかったと言います。実際にサブプライムローン対象の物件を見たところ、これから人が住むイメージの立地ではなく、安く買ったとしても将来売れる保証がないので、手が出せなかったとのことです。唯一触手が動きかけたのは、マンハッタンやロサンゼルスの高級立地の物件で、安く買えるようでしたが、今がベストのタイミングかどうかわからず、決断できなかったとのことでした。

しかし以前紹介した移民投資プログラムのEB-5などを利用し、アメリカに移住しようと考える中国人が増えています。

私がニューヨークを訪れた際、ウォール街のあるコンドミニアムを、上海人の投資家がバルクで買いに来ており、交渉中であると言っていました。

このコンドミニアムのデベロッパーは、現在、ヨーロッパやドバイで販売活動をおこなっています。最近は、チャイナマネーに注目しており、今後は、香港や上海で販売活動をすることを検討するとのことでした。

米ドルに対して、人民元の切り上がりが続く中で、今後、アメリカにチャイナマネーが入ってくるのは間違いないでしょう。

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