通貨の価値?


(2008/02/15)

通貨の価値?

円高に振れて、またビビッている人もいると思います。でも、それはチャンスなのです。

その理由は、

いつか円高になる、という恐怖を持っている日本人の方が多すぎるし、マスコミもそのように喧伝しています。

最近、ちょっと違うなー、と私は思っています。

というのは、日本の所得構造が変わってきているからです。

円高が怖いのは、電気・自動車などの工業製品の輸出により貿易不均衡が生じ、価格調整によって不均衡を解消しようとする力が働いて、円高となる場合があるからです。

しかし、日本の所得構造は大きく変わろうとしています。

これまでは加工貿易国として、貿易収支の大幅な黒字により経常収支の黒字が確保されてきましたが、現在では所得収支の黒字が貿易収支の黒字を上回ってきました。

これが何を意味しているかというと、セッセセッセと自分が働いて稼ぐのではなく、お金に働いてもらう経済へと変わっていく過程にあるということなのです。

ちょうど個人が、給料が減ってきたので、資産運用をしてそのリターンを重要な収入源に変えていこうという行動をしているのと符合します。

要は、ストック経済へと移行しようとしているのです。

さて、ストック経済になると、最も重要になることはマネーの働き度です。つまり、投資リターンの大きさのことです。

日本の場合、米国と違って国内に有効な市場がありません。国内需要が弱く、国内に投資機会が少ないということです。したがって、投資を海外に求めていかなければいけません。

海外投資をする、イコール円を売って外貨を買うという行動になります。これが恒常的な円安要因となるのです。この状況は、投資元本を取り崩さなければならなくなる、債権取崩国となるまで続きます。

所得収支の黒字で円を買うのでは?という疑問があると思いますが、通常投資リターンは再投資に廻され、いちいち円に戻すという行動はとらないですよね。

このように国際収支発展段階説の枠組みで考えてみても、日本の現状は、恒常的に円安になると考えられるのです。

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