おカネのIQ(第4限)

講座A:信用リスク3


(2008/03/21)

講座A〜おカネのIQ(第4限)です。

自分の金融資産を守るため、国民の多くは郵便貯金や国債を買い、政府が保証しているペイオフ限度額までしか銀行に預金していないと思われます(楽観的過ぎるかな)。でも、その1,000万円のペイオフ限度額までの預金も、結局政府を信用しているということを意味します。

しかし、国債がOECD7カ国中最下位の格付をされ、更なる格下げの可能性が高まる中で、日本政府を無制限に信用してもよいのでしょうか。もちろん、欧米の格付機関の評価を鵜呑みにする必要もありませんが、確実に日本政府の安全性が低くなっていることは事実です。

平和ボケで北朝鮮がのミサイルを日本に向けて発射しても危機感を感じないようですが、円という通貨そのものを絶対安全視することの危険性を感じていないことも同様のようです。低金利を維持しての円安政策を事実上とっていますが、歯止めを考えないと取り返しのつかないことになるかもしれません。

自国通貨の暴落に見舞われ、自国経済がボロボロになってしまった例としては、97年に起きたアジア危機があります。よくヘッジ・ファンドが通貨売りをして通貨安をもたらしたという言われ方をされたりしますが(実際、マハティール首相は、当時の有名ファンドのソロス・ファンドを名指しで避難しました)、それはきっかけに過ぎず、アジア・バブルの崩壊という状況下で、自国民による自国通貨売りが行われたことにより自国通貨の下落に拍車をかけられたのです。

日本人は円を信用しているから、いいではないか、という意見がありましょう。が、マクロとして正しい考え方と、自分自身に降りかかってくるミクロの事象を分けて考えるべきではないでしょうか。

自分だけが助かるのを潔くしない、と本当にそうなった場合に言い切れるでしょうか。

今、確かに財政破綻の足音が近づいています。もちろんこの危機を切り抜けられるかもしれません。しかし、切り抜けられることを確認してから、円に投資してもよいのではないでしょうか。

投資の最も基本的なことは、リスク・アバーティング(危険回避的)に行動することです。円に信用リスクがあるならば、そこへの集中投資(円資産ばかり持っていること)は、もはや投機ですね。

本日のまとめ

・日本政府を信用しすぎるのは、危険

・円資産の比重が高いということは、もはや投機である

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