資産運用のテクニック(第3限)

講座C:グローバルマネー


(2008/05/09)

講座C〜資産運用のテクニック第3限を始めたいと思います。

今回は、具体的なテクニックというよりは、意識して投資に臨んで欲しい点といったところでしょうか。

経済のグローバル化と同時に、マネーもグローバルに動いており、こうした動きを掴むことが重要になってきました。

国債分散投資について講座Aで少し触れましたが、闇雲に分散投資してもしないよりはずっと素晴らしいのですが、今回は国際分散する上での重要なファクターである需給に焦点を当てたいと思います。

市場商品の価格は、直接的には全てその需要と供給(後述、需給)によって決まることはご存知だと思います。国際分散投資を考える時、当該国の当該商品の需給は、当該国内の需給と海外からの需給の二つがあります。

近年グローバル化が進み、お金の国境がなくなっている現在では、海外からの需給、つまり資金の出入りであるマネーフロー(後述、グローバルマネー)が全体の需給に大きく影響しています。日本の株式市場でも外人買いが入ったといった表現がよくされますが、こういった海外からのマネーフローが需給に影響を与えるのです。

「強い通貨に投資する」という言葉がありますが、これは海外投資の鉄則です。

通貨が強くなるということは、その通貨への需要が強いということであり、その通貨、及びその通貨主権国の経済なり商品が魅力的だということに他なりません。

90年代半ばから2000年のITバブル崩壊まで、ドル・インデックス(主要貿易国との為替相場を貿易量で加重平均したもの)でみると、米ドルはほぼ一貫して上がり続けました(現在と反対ですねー)。これは米国市場の魅力に惹かれたグローバルマネーが、米国に流入し続けたからなのです。これによって、米国株もバブルといわれる水準まで駆け上ったのです。

その結果、この時期は米国株への投資が最もパフォーマンスが良かったわけで、分散投資をするにしても米国株の比重を大きくすることにより、ポートフォリオ全体の利回りは良くなるのです。

従いまして、分散をする場合の投資対象への投資割合を決める時には、その対象が今後強くなるかを勘案することによってその成績が全然違ってくるのです。それを見極める材料として、グローバルマネーの動きを注視することが重要になるのです。

では、このグローバルマネーの特徴を説明しましょう。国際資本市場は、徐々に膨らんでいき、最後に破裂する「風船」とよく例えられます。グローバルマネーは臆病なため、いい対象があると、まずはびくびくしながら徐々に流れ込みます。

そして上昇すると加速度的に流入し、最後に誰もかもが投資し、最後には破裂するということを繰り返しています。破裂すると、フライトゥクオリティ(質への逃避)といって、安全資産に逃げ込んで、市場が回復するのを待つのです。

次回は、実例を挙げて説明します。

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