21世紀経済のフレームワーク?


(2008/06/27)

前回、保有する円を海外や実物資産に移すことを申し上げましたが、それはまさに「国滅んでも、人民あり」を実践するためです。

現状、日本国の広義の借金と日本国民の金融資産とはほぼ均衡状態にあるため、国家財政の破綻が起きていないのです。実際、個人金融資産が何で保有されているかを調べてみればわかります。ほとんどが、最終的には日本国債の購入か国家への貸付に充てられていることがわかります。

個人の国債保有比率は低いですが、個人が持っている銀行預金は国債と不良債権に姿を変え、生命保険で積み立てられている資金も国債に向かっています。郵便貯金は以前までは財政投融資資金に充てられ、ほとんどが国や公団、公社の抱える不良債権と化しています。郵便局が郵政公社と変わった後は、国への貸付から国債の購入に振り替わったに過ぎません。(現状も不良債権がなくなった訳ではありませんよ。目立たなくなっただけです)

ここまで読めば、賢明な読者であれば、何が根本的な問題かはお分かりでしょう。

そう、無責任な官僚、政治家が生み出してきた膨大な国の不良債権の処理です。しかし、小泉政権が推進していた構造改革は全く進んでいません。景気が上向きになり、株価も持ち直したことから、すっかり問題が解決したと勘違いし、構造改革はすっかりストップしてしまいました。

その証拠に、円安が進んでいます。もちろんテクニカルには、円キャリートレードの影響も大きいでしょうが、世界の日本に対する信任がどんどん揺らいでいるということの証左でもあるのです。

このような状況下では、日本の財政破綻は確実です。

それ故、日本国民一人一人が自己の資産の保全に全精力を注ぐ必要があるのです。

そのためには、まず国家の力の及ばない海外に、自分の資金を逃がすことから始めるしかないのです。「外貨預金をしているから大丈夫」とよく勘違いしている人がいますが、日本で営業している金融機関に外貨として預けても、それは外資系金融機関だとしても、それは日本法に基づき、財政破綻が起きれば没収されます。日本法の及ばない地域に資金を移す必要があるのです。

皆が海外へ資金を移したら、円の暴落が起きるではないか、という意見もありましょう。その通りです。だからこそ、人に先んじて自分の円を海外へ移す必要があるのです。

間に合わない場合はどうしたらよいか。

第一に、自分に投資することをお勧めします。自分への投資により身につけたものは、国が滅ぼうが、失われることはありません。

第二には、実物資産への投資です。

ただし、これには限界があります。なぜなら、実物資産を保管することは困難だからです。そして最後に残ってしまったお金は消費に使うのです。大量のお金が使われることは、日本経済を立ち直すことに繋がるでしょう。

実は、日本国は国民がお金さえ貯め込まず使ってくれさえしたら、一気に内需主導の高成長軌道に乗って来るのですけどねー。

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